体が資本の看護師は、自分の健康状態に常に気を配らなければいけません。
年齢が上がるにつれ、厄年を気にする看護師も多いようです。
「この年は調子が悪いから気をつけて過ごしなさい」という意味の厄年。
気をつけて過ごすのは良いことですが、人生や健康状態は常に一定ではありません。
厄年かどうかに関わらず、誰でも良いときと悪いときが続くことはあるものです。
そのため、過度に厄年を気にする必要はありません。
それに、厄年に科学的根拠があるのなら、保険会社は厄年の掛け率を変えるはずです。
厄年に大病や大けが、収入が落ちるなど良くないことが高確率で起こるなら、厄年用の保険も売り出すでしょう。
厄年に死亡率が上がるなら、その年齢の保険料を上げないと企業の利益が落ちます。
ところが、人間の人生の莫大なデータを持つ保険会社が厄年を気にしていないのです。
厄年に関するサービスや商品を展開していないということは、厄年に統計上意味がないと言えます。
看護師には女性が多いですが、女性の厄年は19歳・33歳・37歳・61歳です。
厄年が誕生した平安時代は今よりも平均寿命が短く、19歳までに出産する女性がほとんどでした。
10代の終わり頃や30代は体調を崩したり、出産や病気で命を落とす女性も多かったのです。
こうした背景から、厄年は体に気をつけるように促す役割がありました。
出産や子育てなどは昔と違うので、今から1000年も前の基準で現代女性の健康状態を計ることはあまり意味がないのです。